お気に入りのモンステラが、なぜかひょろひょろと茎だけ伸びるのは徒長が原因かもしれません。モンステラ 茎が長い原因と対処法を知りたいと思っていませんか。インテリアグリーンとして人気の高いモンステラですが、成長が旺盛なだけに、樹形が乱れやすいという側面も持っています。
ご安心ください。徒長した株の仕立て直しは可能です。モンステラ 茎が長い時の剪定と管理は、正しい知識を持って臨めば、初心者の方でも決して難しくはありません。ポイントさえ押さえれば、再び美しい姿を取り戻すことができます。
この記事では、まずモンステラの茎が長くなる根本的な原因を解明します。その上で、剪定に適した時期は5月〜9月であることや、具体的な切り戻し方法で樹形を整える手順を詳しく解説します。多くの方が悩む「剪定でどこを切るべきか」、そして新芽の鍵となる「新芽の出る成長点はどこにあるのか」といった核心的な疑問にも、明確にお答えします。
また、対処法は剪定だけではありません。伸びすぎた茎には支柱も有効であることや、そもそも茎を太くする方法と日当たりとの密接な関係、剪定後の管理と注意点もあわせて紹介します。さらに、剪定で切った茎は水挿しで増やせるという、育てる楽しみが広がるテクニックにも触れます。
モンステラ 茎が長いという悩みは、適切な剪定と管理によって解決できます。この記事を参考にして、あなたのモンステラを健康で美しい姿に仕立て直してみましょう。
- モンステラが徒長する原因と見分け方
- 茎が伸びすぎた時の正しい剪定方法と切る位置
- 剪定後の適切な管理と新芽を出すコツ
- 支柱を使った仕立て直し方と茎を太く育てる環境
モンステラ 茎が長い原因と対処法
- 茎だけ伸びるのは徒長が原因
- 徒長した株の仕立て直しは可能
- 剪定に適した時期は5月〜9月
- 切り戻し方法で樹形を整える
- 剪定でどこを切るべきか
茎だけ伸びるのは徒長が原因
モンステラの茎が、葉に対して不釣り合いなほどひょろひょろと間延びしてしまう現象は、「徒長(とちょう)」と呼ばれています。これは植物が発するSOSサインの一つであり、多くの場合、生育環境が適していないことを示しています。
徒長の最も一般的で最大の原因は、圧倒的な「日照不足」です。モンステラは本来、熱帯雨林の木々の下で、差し込む光を求めて成長する植物です。そのため、室内でも育ちますが、極端に暗い場所に置かれると、少しでも多くの光を浴びようとして、光のある方向へ必死に茎を伸ばそうとします。この結果、茎の節と節の間隔(節間)が異常に長くなり、弱々しく細い姿になってしまうのです。
もちろん、日照不足以外にも徒長を引き起こす要因はあります。例えば、水の与えすぎや不足、鉢の中で根がパンパンに詰まってしまう「根詰まり」です。根詰まりを起こすと、根が新しい水分や養分を正常に吸収できなくなり、株全体が栄養不足に陥って結果的に徒長することがあります。また、熱帯原産の植物であるため、寒すぎる環境も生育不良の原因となります。
徒長したモンステラは、見た目が悪いだけでなく、茎が弱いため自重を支えきれずに折れやすくなります。また、葉が小さくなったり、モンステラ特有の魅力である「葉の切れ込み」が少なくなる、あるいは全く入らなくなったりする傾向も見られます。株全体の抵抗力も弱まり、病気や害虫の被害にも遭いやすくなるため、早期の対処が必要です。
徒長した株の仕立て直しは可能
「一度徒長して長く伸びてしまった茎は、元の短く太い状態に戻るのでしょうか?」と心配される方も多いですが、残念ながら、一度伸びてしまった節間が縮まることはありません。
しかし、落ち込む必要は全くありません。なぜなら、適切な「剪定(せんてい)」を行うことで、株全体を健康で美しい姿に「仕立て直す」ことが十分に可能だからです。むしろ、剪定はモンステラを長く健康に育てる上で欠かせない作業と言えます。
剪定によって不要な部分や弱った部分を切り落とすことで、株の風通しが劇的に改善されます。これは、カビや害虫の発生を予防する上で非常に効果的です。さらに、剪定は植物の成長ホルモンを刺激し、新しい芽の発生を強力に促します。切り口の近くに残された「成長点」から、やがて元気な新芽が伸び始め、再び青々とした葉を茂らせてくれるのです。
このように、仕立て直しは単に見た目を整えるだけでなく、株に蓄積していた負担(多すぎる葉や茎に栄養を送る負担)を軽減し、光合成を効率的に行えるようにするなど、モンステラの健康維持に多大なメリットをもたらします。正しい方法で剪定すれば、ひょろひょろになってしまったモンステラも、力強くコンパクトな姿に生まれ変わらせることが可能です。
仕立て直しの主なメリット
- 乱れた樹形をリセットし、美しい外観を取り戻せる。
- 風通しが良くなり、病気や害虫のリスクを軽減できる。
- 株の負担が減り、残った部分や新芽に栄養が集中する。
- 新しい芽の成長が促され、株全体が若返る。
剪定に適した時期は5月〜9月
緑のしおりイメージモンステラの剪定は、いつ行っても良いわけではありません。株への負担を最小限に抑え、その後の回復をスムーズにするためには、適切な時期を見極めることが非常に大切です。
モンステラの剪定に最も適した時期は、成長期にあたる5月から9月頃です。この時期は、気温も湿度も高く、モンステラの生命力が年間で最も活発になります。そのため、剪定で茎や葉を切り落とされても、ダメージからの回復が非常に早く、新しい芽を出す力も強くなっています。
特に、株を大幅に切り詰めるような「強剪定」を行う場合は、成長が本格化する梅雨時期までに終えておくのが理想的です。そうすることで、夏の間に新しい葉を十分に茂らせ、秋までに豊かな姿を取り戻すことができます。
逆に、絶対に避けるべきなのが、秋以降、特に冬場(11月~3月頃)の剪定です。冬はモンステラにとって「休眠期」にあたり、成長がほぼストップします。この時期に剪定という大きなストレスを与えてしまうと、株はダメージを回復する体力が残っておらず、切り口から弱っていき、最悪の場合、そのまま枯れてしまう危険性が高くなります。
もちろん、葉焼けして茶色くなった葉を1枚だけ切り落とすような、ごく軽い剪定であれば時期を問いません。しかし、徒長した株を仕立て直すような大幅な剪定は、必ず5月~9月の成長期に行うようにしてください。
| 時期(目安) | 剪定の種類 | 目的と注意点 |
|---|---|---|
| 5月~9月(成長期) | 強剪定・切り戻し | 徒長の仕立て直しに最適。回復が早く、新芽も出やすい。 |
| 10月~4月(休眠期) | 強剪定・切り戻し | 原則NG。株が深刻なダメージを受け、枯れるリスクが高い。 |
| 通年 | 軽い剪定(間引き) | 葉焼けや枯れ葉の除去。株への負担は少ないため可能。 |
切り戻し方法で樹形を整える
徒長して樹形が大きく乱れてしまったモンステラには、「切り戻し剪定」という方法が最も有効です。これは、伸びすぎた茎を途中で思い切ってカットし、株の高さを低く抑えたり、全体の形をコンパクトに整えたりする剪定テクニックを指します。
切り戻し剪定を成功させるための手順は以下の通りです。
- 仕上がりのイメージを持つまず、剪定後にどのような樹形にしたいのか、どのくらいの高さにしたいのかを具体的にイメージします。このイメージがないと、どこを切れば良いか迷ってしまいます。
- 道具を準備するモンステラの茎は太く繊維質です。切れ味の悪いハサミを使うと、切り口の繊維が潰れてしまい、そこから雑菌が入る原因になります。必ず、よく切れる剪定ばさみを用意してください。また、雑菌の侵入を防ぐため、使用するハサミは事前に熱湯をかける、ライターの火で軽く炙る、あるいはアルコール(消毒用エタノールなど)で拭くなどして、必ず消毒しておきましょう。
- 切る位置を決める仕上がりのイメージに基づき、切る位置を決めます。このとき最も重要なのが、後述する「成長点」の位置を確認することです。必ず、新芽が出てくる「成長点」の「少し上」でカットするようにします。
- 葉を残すことを意識する株全体の光合成能力を維持し、剪定後の回復を助けるため、すべての葉を切り落として丸坊主の状態にするのは避けましょう。最低でも、健康な葉を2~3枚は残すように配慮することが、その後の生育を左右する重要なポイントです。
切れ味の良い剪定ばさみ(例えば、アルスコーポレーションの公式サイトで紹介されているような園芸用ハサミ)は、切り口をきれいに保ち、植物への負担を軽減するために役立ちます。
剪定でどこを切るべきか
モンステラの剪定には、目的や株の状態に応じて、大きく分けて2つの方法があります。どこを切るかが根本的に異なるため、自分のモンステラがどちらの状態にあるのかを見極めてから作業を始めることが大切です。
間引き剪定(風通しを良くする)
「間引き剪定」は、主に株の内部の風通しや日当たりを改善するために行います。
- 目的: 葉が密集して重なり合っている、光合成ができていない内側の葉がある、葉焼けや病気で変色した葉がある。
- 切る場所: 剪定したい葉の「葉柄(ようへい)」と呼ばれる、茎から葉につながる細い部分を、付け根(分岐している部分や土の表面)から切り落とします。
- ポイント: この方法では、太い「茎」自体は切りません。あくまで不要な葉だけを取り除き、株全体の健康を保つのが目的です。
切り戻し剪定(樹形を仕立て直す)
「切り戻し剪定」は、前述の通り、ひょろひろと徒長した株を根本的に仕立て直すために行います。
- 目的: 茎が長く伸びすぎて倒れそう、樹形が乱れてバランスが悪い、高さを低くしてコンパクトにしたい。
- 切る場所: 葉柄ではなく、モンステラの本体である太い「茎」の部分をカットします。
- ポイント: この剪定で最も重要な注意点は、必ず「成長点」を残して、その少し上で切ることです。成長点を無視して茎の途中で切ってしまうと、そこから新芽が出ず、切り口から枯れ込んでしまう可能性があるため、切る位置には細心の注意が求められます。
| 剪定方法 | 主な目的 | 切る場所 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 間引き剪定 | 風通し・日当たりの改善、枯れ葉除去 | 葉柄(葉と茎をつなぐ細い部分)の根元 | 太い茎は切らない。 |
| 切り戻し剪定 | 徒長の仕立て直し、高さ調整、樹形の再構築 | 太い茎(成長点の少し上) | 必ず「成長点」を残す必要がある。 |
モンステラ 茎が長い時の剪定と管理
- 新芽の出る成長点はどこにある?
- 伸びすぎた茎には支柱も有効
- 剪定後の管理と注意点
- 茎を太くする方法と日当たり
- 切った茎は水挿しで増やせる
- モンステラ 茎が長い悩みは剪定で解決
新芽の出る成長点はどこにある?
切り戻し剪定の成否を分ける最も重要なポイントが、この「成長点」を正しく見極め、残すことです。
成長点とは、植物の新しい芽が形成され、将来的に伸びていく元となる部分です。これを切り落としてしまうと、その節からは新芽が出なくなる可能性が非常に高くなります。では、その成長点はどこにあるのでしょうか。
モンステラの成長点は、茎の「節(ふし)」のあたりに存在します。節とは、茎の途中にある少し膨らんだ部分や、葉柄が出ていた跡(葉が落ちた跡)、あるいは「気根(きこん)」と呼ばれる茶色い根が出ている付け根の部分を指します。
この節の周辺をよく観察してみてください。節のすぐ上あたりに、小さな白い点や、ポチッとした突起、あるいはボタンのように少し盛り上がった部分が見つかるはずです。これが成長点です。若い株では見つけにくいこともありますが、葉柄がついていた部分の内側(茎側)に隠れている場合も多いため、丁寧な観察が求められます。
大株になると、茎に対して「<」という形で節がはっきりと入るようになりますが、成長点は主に「<」が大きく開いた側のすぐ上にあることが多いとされています。
切り戻し剪定を行う際は、この成長点を必ず残し、成長点自体を傷つけないように、その「数ミリ~1センチほど上」で茎を水平にカットするのが鉄則です。この成長点を温存しておけば、剪定後、株に体力が戻るにつれて、そこから新しい芽が力強く伸び始めてくれます。
伸びすぎた茎には支柱も有効
緑のしおりイメージ剪定で株をコンパクトにしつつ、さらに「支柱(しちゅう)」を使って茎を支えることも、樹形を美しく整える上で非常に人気があり、効果的な方法です。
モンステラは自生地では、太い気根を他の樹木や岩に絡ませながら上へ上へと伸びていく「半つる性」の植物です。そのため、鉢植えで育てていると、支えがない状態では自身の重みで茎が横に広がったり、垂れ下がったり、場合によっては倒れたりしやすくなります。特に徒長して茎が細長くなっている場合は、自立がより困難になります。
そこで支柱を立て、茎を固定してあげることで、縦方向への成長を促し、すっきりとした観賞価値の高い樹形(これは「立て直し」や「仕立て直し」と呼ばれます)にすることができます。
支柱には様々な種類がありますが、モンステラには「ヘゴ支柱」がよく用いられます。これはヤシの繊維などで作られており、表面がザラザラしているためモンステラの気根が絡みやすいというメリットがあります。もちろん、シンプルなプラスチック製や木製の棒状の支柱でも問題ありません。
支柱を立てる最適なタイミングは、植え替えの時です。根を傷つけないよう、鉢の中心に支柱を深く差し込んでから土を入れます。その後、モンステラの茎を支柱に沿わせ、ビニールタイや柔らかい麻ひもなどで優しく固定します。このとき、茎に食い込まないよう、少し余裕を持たせて「8の字」に結ぶのがコツです。茎から伸びる気根も、支柱に誘導するように固定してあげると、より安定します。
剪定後の管理と注意点
剪定後のモンステラは、いわば「手術後」の安静が必要な状態です。一時的に大きなダメージを受けているため、その後の管理方法が回復を大きく左右します。以下の4つの点に特に注意して、手厚くケアしてあげましょう。
剪定後の重要管理ポイント
- 樹液への注意(最重要)モンステラはサトイモ科の植物です。茎や葉を切ると、切り口から白い樹液が出てきます。この樹液には、厚生労働省のサイトでも注意喚起されている(※クワズイモの例)「シュウ酸カルシウム」の結晶が含まれているとされています。これが皮膚に付着すると、かゆみやかぶれを引き起こす恐れがあります。剪定作業は必ず園芸用手袋やゴム手袋を着用して行ってください。万が一、樹液に触れてしまった場合は、こすらずにすぐに大量の水で洗い流しましょう。ペットや小さなお子様が、切った茎や樹液に触れないよう、細心の注意が必要です。
- 切り口のケア特に太い茎を切った場合、切り口は雑菌が侵入しやすい「大きな傷口」となります。感染を防ぐため、切り口が完全に乾いたのを見計らって、「癒合剤(ゆごうざい)」という園芸用の保護剤を塗布しておくのがおすすめです。これにより、傷口の乾燥や雑菌の侵入を防ぎ、回復を早める効果が期待できます。癒合剤がない場合は、木工用ボンドで代用する方法もありますが、園芸専用品のほうがより安心です。
- 水やり(控えめに)剪定によって葉の数が大幅に減ると、植物が水分を蒸散させる量も比例して減少します。剪定前と同じペースで水やりを続けると、土が常に湿った状態となり、酸素不足から「根腐れ」を引き起こす最大の原因になります。剪定後は、新芽が動き出すまで、水やりは「やや控えめ」に切り替えてください。土の表面が乾いたのを確認してから、さらに1~2日待つくらいでちょうど良いでしょう。
- 置き場所(養生)剪定直後の株は、強い光や急激な環境変化にも敏感になっています。剪定後1~2週間は「養生期間」として、直射日光の当たらない、風通しの良い「明るい日陰」で静かに休ませてあげましょう。また、回復に体力を使わせるため、この期間中は肥料を与えるのも控えてください。
茎を太くする方法と日当たり
緑のしおりイメージモンステラの茎を、ひょろひょろではなく、短く、太く、健康的に育てるためには、剪定後の「環境」こそが最も重要です。特に「日当たり」と「風通し」が鍵となります。
前述の通り、茎が細長く伸びてしまう「徒長」の最大の原因は日照不足です。モンステラは耐陰性(日陰に耐える力)があるため、室内の暗い場所でもすぐに枯れることはありませんが、それは「生きているだけ」の状態で、健康的に育っているとは言えません。本来は適度な光を好む植物なのです。
健康な株に育て、茎を太くするための理想的な場所は、直射日光を避けた「明るい日陰」です。具体的には、窓辺のレースカーテン越しに柔らかな光が一日中差し込むような場所が最適です。このような環境で育ったモンステラは、光合成を活発に行い、茎も太く、葉も大きく、そしてモンステラ特有の美しい「切れ込み」が入りやすくなります。
逆に、暗すぎる場所に長期間置いていると、光を求めて茎が徒長してしまいます。かといって、暗い場所に慣れた株を、ある日突然、強い直射日光が当たるベランダなどに出すのは厳禁です。人間が日焼けするように、葉が光に適応できず「葉焼け」を起こし、茶色く変色してしまいます。もし置き場所を変える場合は、1~2週間かけて少しずつ明るい場所へ移動させ、徐々に光に慣らしていく「順化」というプロセスが必要です。
日当たりと同時に「風通し」も確保してください。空気がよどんだ場所では病害虫が発生しやすくなります。適度に空気が流れることで、株が丈夫に育ちます。植物の育て方に関する基本情報は、NHK「趣味の園芸」などの専門情報サイトも参考になります。
切った茎は水挿しで増やせる
切り戻し剪定でカットした茎は、そのまま捨ててしまうのは非常にもったいないです。なぜなら、モンステラは非常に生命力が強いため、その切った茎を利用して新しい株を簡単に増やすことができるからです。
最も手軽で成功率が高い方法は、「水挿し(みずさし)」と呼ばれるテクニックです。
まず、剪定した茎を、1~2節ごとにカットします。このとき、各パーツに「節(ふし)」と、できれば「気根(きこん)」が少しでも含まれていることを確認してください。葉は、大きすぎる場合は水分の蒸散を抑えるために半分ほどの大きさにカットしても良いですし、1~2枚つけておきます。
次に、コップや花瓶など、透明な容器に清潔な水を入れ、茎の節(特に気根)がしっかりと水に浸かるように挿します。この容器を、直射日光の当たらない明るい日陰に置いて管理します。
管理のポイントは、水を腐らせないことです。毎日、あるいは最低でも2~3日に一度は新鮮な水に取り替えてください。環境が良ければ、早い場合は1週間ほどで、気根の先端や節の部分から白い新しい根が伸びてくるのが観察できるはずです。
根が数本、5~10cmほどの長さまで十分に伸びたら、観葉植物用の培養土を入れた小さな鉢に植え替えます(これを「鉢上げ」と呼びます)。剪定によって樹形を整えると同時に、新しい株を増やすという「一石二鳥」の楽しみが味わえるのも、モンステラを育てる大きな魅力の一つです。
モンステラ 茎が長い悩みは剪定で解決
- モンステラの茎がひょろひょろ伸びる現象は徒長と呼ばれる
- 徒長の主な原因は日光不足で、光を求めて茎が伸びてしまう
- 一度徒長した茎は元の短く太い状態には戻らない
- 徒長した株は剪定(切り戻し)で仕立て直しが可能である
- 剪定は株の回復が早い成長期の5月〜9月に行うのが最適
- 冬場の休眠期に大幅な剪定を行うと枯れる恐れがある
- 切り戻し剪定は、茎にある「成長点」の少し上でカットする
- 成長点は節のあたりにある小さな突起で、新芽が出る場所
- 葉が混み合う場合は葉柄の根元から切る「間引き剪定」を行う
- 剪定時は有毒な樹液に触れないよう必ず手袋を着用する
- 切り口には雑菌防止のため癒合剤を塗ると安心
- 剪定後は葉が減るため水やりは控えめに調整する
- 半つる性のため支柱で支えると縦にすっきり仕立て直せる
- 茎を太く育てるにはレースカーテン越しの適度な日光が必要
- 剪定で切った茎は水挿しで簡単に新しい株に増やせる


