こんにちは。緑のしおりの「パーシー」です。
育て始めたモンステラが、最近なんだか横に広がるばかりで、イメージしていたみたいに上に伸びてくれない…なんて悩んでいませんか?
せっかくなら、あの切れ込みがバッチリ入った葉が大きくならないかな、と思うのに、株が倒れるんじゃないかってくらい不安定になってきたり。最初はまっすぐだったのに、成長するにつれて茎がうねうねと横に倒れていく姿は、ちょっと心配になりますよね。
モンステラを上に伸ばすには、実はちょっとしたコツが必要なんです。特に「気根(きこん)」という根っこをどう扱うかや、支柱の立て方、そして時には剪定による仕立て直しのテクニックが重要になってきます。
この記事では、登り棒やヘゴといった支柱の選び方から、気根を切るべきか、それとも土に挿すなどして誘導すべきか、さらには100均アイテムの活用法や、剪定ついでにできる増やし方まで、私が試行錯誤しながら学んだモンステラの垂直成長のポイントを、詳しく解説しますね。
- モンステラを上に伸ばすメリットと「幼葉」との関係
- 気根(きこん)の役割と「切ってはダメ?」な理由
- 登り棒やヘゴなど、葉を大きくするための支柱の選び方と立て方
- 樹形を整える剪定と仕立て直しの具体的なコツ
モンステラを上に伸ばすメリットと基本の準備
まずは、なぜモンステラをわざわざ上に伸ばした方がいいのか、その驚くべきメリットと、そのために必要な「支柱」選び、そして最重要パーツである「気根」の基本知識について、しっかり見ていきましょう。この準備段階の理解が、成功への近道ですよ。
横に広がる、倒れる前に知りたいこと
緑のしおりイメージモンステラって、何もしないと本当に自由奔放に「横」へ「横」へと広がっていきますよね。これ、彼らの故郷である熱帯雨林での生き残り戦略なんです。
彼らは本来、他の大きな木に掴まりながら光を求めて上へ伸びる「着生(ちゃくせい)植物」。お部屋の中に掴まる木がないと、「どこかに掴まれるものはないかな?」と、安定する場所を探して地面を這うように茎を伸ばしていくんです。
でも、これは鉢植え栽培では大きな問題につながります。
株が大きくなるにつれて重心がどんどん片側にズレてきて、鉢がグラグラしたり、強風やちょっとした振動で鉢ごとバタンと倒れることも…。
私も最初は「大きくなればいいや」くらいに思ってたんですが、ある日、鉢が大きく傾いて、床に土がこぼれているのを見てヒヤッとしました。もし転倒して、せっかく数週間かけて展開したばかりの柔らかい新芽が折れたり、茎がポッキリいってしまったら…考えるだけで本当にショックですよね。
転倒の二次被害も
モンステラ自体が傷つくだけでなく、鉢が陶器製だったら割れてしまったり、床が傷ついたり…なんていう二次被害も考えられます。そうなる前に、「このままだと不安定かも?」と感じ始めたら、すぐに支柱を立ててあげるのが、モンステラを美しく、そして安全に育てるための最初のステップかなと思います。
葉が大きくなる垂直成長の重要性
モンステラを上に伸ばす最大のメリットは、安全性の確保だけじゃありません。なんといっても「葉が大きく、そして切れ込みが深く」なることだと思います!
モンステラの葉には、幼い頃の「幼葉(ようよう)」(ハート型で切れ込みが少ない)から、成熟した「成葉(せいよう)」(深く切れ込み、穴(窓)があく)へとダイナミックに変化する性質があります。
そして、上に伸びる(=何かに着生して安定する)ことが、この「成熟スイッチ」を押すための重要なカギになるんです。
横に這っている状態は、いわば「まだ安心できる場所(=着生する木)を見つけられていない」不安定な状態。この状態では、植物はエネルギーを葉の大型化に使いにくいんですね。
そこで、私たちが支柱という「人工の木」を与えて、しっかりと固定してあげる。するとモンステラは「ここなら大丈夫だ」と安心し、光を求めて上へ伸びる本来の姿を取り戻します。安定したことで、植物はエネルギーを葉の大型化や切れ込みの形成に集中できるようになるんです。
垂直成長が「成熟」を促す!
- 安定のサイン:上に伸びることで「成熟フェーズ」に入ったと認識する。
- エネルギー集中:エネルギーが葉の大型化や、特徴的な切れ込み・窓あきの形成に使われるようになる。
- 光合成の効率化:上に伸びることで、葉同士が重なりにくく、効率よく光を受けられるようになる。
横に広がったままの「幼葉」状態も可愛らしいですが、やっぱりあのダイナミックな成葉の姿を目指したいですよね。
登り棒やヘゴ、支柱の選び方
緑のしおりイメージモンステラを上に伸ばすための大切な相棒、それが「支柱」です。ただ、支柱と一口に言っても色々あって、どれを選ぶかで、その後の葉の育ち方がまったく変わってくる気がします。
最大のポイントは「吸水性があるかどうか」です。
吸水性のある支柱(パーシーイチオシ!)
これらは、モンステラの「気根」が活着(かっちゃく=くっつくこと)しやすい素材でできています。気根が支柱を「本物の木」と勘違いして潜り込み、そこからも水分を吸収できるようになるため、葉の大型化がグッと進む印象です。
- モスポール(水苔・ヤシガラ): 水苔やヤシガラ(ココヤシ)を棒に巻き付けたもの。吸水性・保水性が非常に高いのが魅力。気根が内部に潜り込みやすいです。ただし、常に湿らせておかないと効果が薄く、逆に水苔が古くなると腐敗やカビの原因になることも。
- ヘゴ支柱: シダ植物のヘゴの幹を使ったもの。多孔質で通気性と吸水性のバランスが良く、耐久性も高い優れもの。…なんですが、実は原料となるヘゴ科の植物は、ワシントン条約(CITES)¹で保護されているものが多く、天然のものは非常に入手困難になっています。(¹出典:WWF Japan「ワシントン条約とは」)現在流通しているのは、代替素材を使った「人工ヘゴ」や、規制対象外のヘゴを使っているものがほとんどですね。
- ねこの登り棒(麻ひも): 本来は猫用の爪とぎですが、麻ひもの吸水性を利用して支柱にするアイデアも人気です。表面に気根がくっつきやすいのが良い点ですね。
簡易的な支柱(サポート重視)
プラスチック製や、塗装された木製の棒、100均でも売っているイボ付きの園芸支柱などです。
これらは「転倒防止」という機械的なサポートは完璧にこなせますが、表面がツルツルしていて吸水性がないため、気根が活着することは期待できません。葉の大型化を最優先するなら、物足りないかもしれません。
本気で葉を大きく、美しく育てたいなら、断然「吸水性のある支柱」を選ぶのがおすすめです。私は水苔をネットで包んで自作のモスポールを作ったりもしていますよ。
| 支柱の種類 | 吸水性 | 気根の活着 | 葉の大型化 | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| モスポール | ◎(とても高い) | ◎(潜り込む) | ◎(期待できる) | 加湿が大変、腐敗リスク |
| ヘゴ支柱 | ○(高い) | ◎(活着しやすい) | ◎(期待できる) | 天然物は入手困難 |
| 麻ひもポール | △(やや高い) | ○(表面に付着) | ○(期待できる) | 頻繁な加湿が必要 |
| 簡易支柱 | ×(なし) | ×(固定のみ) | △(土頼み) | 気根が水分を摂れない |
鍵となる気根の役割とは
モンステラを育てていると、茎の途中(節)から、茶色くて硬い、ニョキニョキとした根っこのようなものが出てきませんか?それが「気根(きこん)」です。
見た目がちょっとワイルドなので、初めて見ると「これ何?」と驚くかもしれませんが、この気根こそが、モンステラを上に伸ばすための最重要パーツなんです。
気根には、大きく分けて2つの大切な役割があります。
- 株の支持(体を支えるアンカー):これが最大の役割です。自生地では、この気根を他の木や岩肌に張り巡らせ、絡みつかせることで、自分の重い体(時には数十メートルにもなる!)をしっかりと支え、上へ上へと登っていきます。
- 水分や養分の吸収(サブの口):土の中の根(土中根)がメインの吸収器官ですが、気根も空気中の湿気(水分)や、木の表面を伝う雨水、そこに含まれる微量な養分を効率よく吸収します。特に乾燥しがちな季節や、新芽が大きく膨らむ水分が必要な時期に、この機能が役立つと言われています。
気根が元気に伸びているのは、モンステラが健康で、お部屋の湿度や温度も快適だと感じているサイン。まさに健康のバロメーターですね。
気根を切るのはNG?土に挿す方法
緑のしおりイメージ「気根が伸びすぎて邪魔…見た目も悪いし、切ってもいい?」これ、すごくよくある疑問だと思います。私も最初はどうしていいか分からず、悩みました。
結論から言うと、切るのは「本当に邪魔でどうしようもない時の最終手段」にしておいた方が良いかな、というのが私の考えです。
なぜなら、先ほどお話ししたように、気根は大事な「支持器官」であり、「水分・養分の吸収器官」でもあるからです。切ってしまうと、その分、株全体の吸収能力が落ちて、結果的に葉の大型化が遅れる可能性があります。
気根を切るリスク
気根を切断すると、植物が利用できる水分・養分の摂取源を自ら減らすことになります。特にエアコンで乾燥しがちな室内環境では、気根からの水分補給は重要です。
もし切る場合は、株へのダメージを最小限にするため、清潔なハサミ(アルコール消毒すると万全)を使い、できるだけ根元ではなく、途中で切るようにしましょう。切る気根も、すべての気根ではなく、一部の邪魔なものだけに留めるのが賢明です。
では、どうするのが良いかというと、おすすめの対処法は大きく2つです。
- 支柱に誘引する(一番おすすめ):伸びてきた気根を、麻ひもなどで優しく支柱に巻き付けたり、沿わせたりします。これが垂直成長の王道ですね。気根が支柱に活着すれば、株はさらに安定し、水分吸収も助けられます。
- 鉢土に根付かせる(土に挿す):支柱に届かない下の方の気根や、長く伸びてしまった気根は、無理に曲げたりせず、そのまま鉢の土に向かって誘導し、土の中に挿してしまいます。難しければ、U字にした針金などで軽く土に固定してあげてもOKです。こうすると、気根は土の中で「土中根」としても機能し始め、株元の安定感が格段にアップしますし、土からの水分吸収も強化されますよ!
私は、上向きや支柱に近い気根は支柱へ、下向きや遠くの気根は土へ、と振り分けて管理しています。
実践!モンステラを上に伸ばす樹形矯正
基本がわかったところで、いよいよ実践編です。支柱を立てるベストなタイミングや、気根をどうやって上手に巻き付けるか、さらには形が乱れてきた時の「剪定」のコツについて、具体的な手順を見ていきましょう。焦らず、植物の様子を見ながらやるのが大事ですよ。
支柱を立てる最適な時期と立て方
緑のしおりイメージ支柱を立てるなら、モンステラが一番元気に成長している生育期(だいたい5月~9月頃の暖かい時期)が断然おすすめです。この時期なら、作業で多少根が動いたり、ストレスがかかったりしても、回復力が高いのでダメージが最小限で済みますからね。
そして、一番のおすすめタイミングは、「植え替えと同時」です。
古い鉢から株を抜いた後、新しい鉢に作業するのが一番スムーズで、根を傷つける心配も少ないです。
植え替えと同時に行う手順(例)
- 新しい鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷きます。
- 培養土を鉢の1/4~1/3程度入れます。
- ここで支柱を登場させます! 鉢の中心、もしくはモンステラを配置したい位置(通常は中心か、少し後ろ)に支柱をまっすぐ立て、土にグッと差し込んで固定します。(グラグラしないよう、ある程度しっかり差し込みます)
- モンステラの株を、根鉢を軽くほぐしながら支柱に沿わせるように配置します。
- 隙間に新しい培養土を入れ、割り箸などで軽く突きながら土を安定させ、株と支柱を固定します。
すでに植わっている鉢に後から立てる場合は、なるべく根から遠い、鉢のフチに近い場所に、根を傷つけないようゆっくりと差し込みます。もし太い根に当たったような強い抵抗を感じたら、無理は禁物です。場所を変えましょう。
支柱を立てるサイン(再確認)
- 株がグラグラして不安定になってきた。
- 茎が横に大きく傾いて、バランスが悪くなってきた。
- ちょうど植え替えのタイミングが来た。
こんな症状が見えたら、支柱導入のベストタイミングかもしれません。
気根を支柱へ誘導、巻き付けるコツ
無事に支柱を立てたら、いよいよモンステラの茎や気根を誘引(ゆういん:導きとめること)していきます。
ここでの最大のコツは「優しく、そして成長の余地を残すこと」です。
まず、モンステラの茎を支柱に沿わせるように固定します。この時、新しい芽が出てくる「成長点」を上向きにしてあげることが、上に伸ばすための大事なポイントです。
固定に使う素材ですが、私は柔らかい「麻ひも」や、園芸用の「ペーパータイ(紙巻ワイヤー)」をよく使います。ビニタイ(針金入りビニール紐)は丈夫ですが、きつく縛りすぎると将来的に茎に食い込んで傷つける恐れがあるので、注意が必要です。
きつく縛るのはNG!
モンステラの茎は、成長するとびっくりするくらい太くなります。固定する際は、きつく縛りすぎず、人間の指が1本入るくらいの余裕(あそび)を持たせて、緩めに固定しましょう。定期的に(数ヶ月に一度)見直して、食い込みそうなら結び直してあげることも大切です。
そして、気根を活着させるための最大の裏ワザが、「支柱への霧吹き&加湿」です。
吸水性のある支柱(モスポールなど)を使っている場合、水やりのついでや、毎日の葉水(霧吹き)の際に、支柱自体をビショビショになるくらい湿らせてあげます。気根は水分(湿度)を敏感に感知するので、「お、こっちに水があるぞ」と支柱に向かって積極的に伸び、やがて活着してくれます。
特にエアコンで乾燥する時期は、支柱がカラカラだと気根もそっぽを向いてしまいます。近くに加湿器を置くのも、とても効果的ですよ。
樹形を整える剪定と仕立て直し
「上に伸ばす」と決めて支柱を立てても、どうしても横に広がろうとする元気な茎や、下葉が枯れてきて見栄えが悪くなることもあります。そんな時は「剪定(せんてい)」で樹形をコントロールしましょう。
剪定も、支柱立てと同じく生育期(春~夏)に行うのがベストです。この時期なら、切った後の回復も早いですし、カットしたところの近くから新しい芽(新芽)が勢いよく出てきやすいんです。
逆に、冬の剪定は避けた方が無難です。冬はモンステラの成長が緩慢になる休眠期に近い状態。この時期に切ると、回復力が低下しているため、切り口から病原菌が入ったり、切り口周辺が黒く枯れ込んだりするリスクが高まります。
どこを切るか?
基本的には、「この茎、横に伸びすぎだな」と思う部分や、黄色く枯れてきた下葉を、「節(ふし:茎のポコッと膨らんだ部分、気根や葉柄の付け根)」の少し上(2〜3cmくらい上)でカットします。節の部分には新しい芽を出す力(成長点)が残っているので、そこから新芽が出てきれいに仕立て直せます。
太い茎を切った時のケア(癒合剤)
もし、親指よりも太いような、かなりしっかりした茎を剪定した場合は、切り口の断面が大きくなるので、そこから水分が蒸発しすぎたり、病原菌が入ったりするのが少し心配ですよね。
そんな時は、園芸用の「癒合剤(ゆごうざい)」を切り口に塗っておくと安心です。これは植物用の「絆創膏」のようなもので、切り口を保護し、病原菌の侵入を防ぐ助けになります。(例:住友化学園芸「トップジンMペースト」など)
必須ではありませんが、大事なモンステラを確実に守りたいという場合は、保険として持っておくと良いかもしれません。園芸店やホームセンターで入手できますよ。
剪定ついでに?増やし方
緑のしおりイメージ剪定でカットした茎、そのままゴミ箱に捨ててしまうのは、ちょっと待ってください!
モンステラはすごく生命力が強くて、カットした茎から簡単に「増やす」ことができるんです。剪定は、株を増やす絶好のチャンスでもあるんですね。
挿し木(水挿し)
一番簡単で、発根(根が出ること)の様子が目に見えて楽しいのが「水挿し」です。
- カットした茎に、必ず「節(ふし)」と「気根」が少なくとも一つ付いていることを確認してください。(気根がなくても節さえあれば発根しやすいですが、気根がある方が成功率がグッと上がります!)
- 葉が大きすぎる場合は、葉からの蒸散を防ぐために、葉を半分くらいの大きさにカットします。
- それを、水を入れたコップや花瓶に挿しておくだけ。
あとは、水を腐らせないよう、2~3日に一度は水を替えながら気長に待ちます。生育期なら、数週間もすると節や気根の付け根から白い新しい根っこが伸びてきます。根が十分(5~10cmくらい)伸びたら、観葉植物用の土に植え替えてあげれば、新しいモンステラの株の完成です。
茎伏せ(土挿し)
もし葉が付いていない「茎だけ」の部分が手に入ったら、「茎伏せ」という方法もあります。これは、節の部分を横にして土に半分くらい埋めておく方法です。節から新芽と根が出てくることがありますよ。
剪定で樹形を整えつつ、新しい株も手に入るなんて、なんだか得した気分になりますよね。
支柱は100均でも良い?
緑のしおりイメージ「専用のモスポールやヘゴ支柱って、意外と高い…。100均のものでも代用できない?」と、思いますよね。私もそう思って色々試しました。
結論としては、「小さい株の初期段階、または割り切った使い方ならアリ」かなと思います。
100均の園芸コーナーにある、緑色のイボイボがついた支柱(ラン用や野菜用など)は、まだ小さいモンステラの「転倒防止」としては十分機能します。私も初期は使っていました。
ただし、これらの多くはプラスチックやビニールコーティングされているので、これまでお話ししてきた気根が活着する「吸水性」は期待できません。あくまで機械的な「支え」としての役割ですね。
もし100均アイテムで「吸水性」を求めるなら、DIY(自作)するのも一つの手です。
100均DIY支柱のアイデア
- 麻ひもポール: 適当な太さの支柱(園芸支柱や突っ張り棒など)に、グルーガンや両面テープを使いながら、100均の「麻ひも」を隙間なくグルグルと巻き付けていきます。
- 簡易モスポール: 支柱に、100均の「水苔」を巻き付け、それを「園芸ネット」や「鉢底ネット」で覆って、結束バンドや麻ひもで固定します。
ただし、注意点もあります。株が大きく、重くなってくると、100均の支柱では強度が足りなくなって、支柱ごと曲がったり折れたりする可能性があります。
モンステラの成長は想像以上に早いですから、葉の大きさが手のひらを大きく超えたり、茎が支柱本体よりも太くなってきたら、成長に合わせて、より頑丈な市販のココナッツポールや太いモスポールに交換していくのが安心かなと思います。
(まとめ)モンステラを上に伸ばす極意
ここまで、モンステラを上に伸ばすための、基本的な考え方から実践的なテクニックまで、色々なポイントを見てきました。
モンステラが横に広がってしまうのは、彼らが「掴まる場所」を探している自然な姿です。私たちは、その習性を理解して、ほんの少し「支柱」という形でサポートをしてあげるだけ。
そうすれば、彼らは本来持っている「上に伸びる力」を存分に発揮して、あのダイナミックで美しい姿を見せてくれるようになります。
大切なのは、
- 気根を「邪魔者」扱いせず、大事な「支持&吸水器官」として扱うこと(切らずに、支柱や土へ優しく誘導!)
- 葉の大型化を目指すなら「吸水性のある支柱」を選び、そこを湿らせてあげること(支柱への霧吹き、忘れずに!)
- 成長に合わせて、優しく誘引し、時には「剪定」で形を整え、エネルギーを上へ集中させること
この3つかなと、私は思います。
モンステラを上に伸ばすプロセスは、植物と対話しながら理想の姿に近づけていく、ガーデニングの醍醐味の一つだと私は感じています。すぐに結果が出なくても、焦らないでください。植物には植物のペースがありますからね。
ぜひ、あなたのモンステラも、カッコイイ「垂直仕立て」にチャレンジしてみてくださいね。
免責事項
この記事で紹介した育て方や対処法、DIYの方法は、あくまで私個人の経験や、一般的に知られている情報に基づいたものです。すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。
植物の状態は、お部屋の環境(光、温度、湿度)によって日々変化します。大切なのは、ご自身のモンステラをよく観察しながら、その子に合った方法を見つけていただくことです。最終的な作業の判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。
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